冬のダイビングが格段に上手くなる!!ドライスーツでの浮力調整の話
ドライスーツに苦手意識,持ってませんか!?
こんにちは!!JOJO's Diving Log !! 管理人のJOJOです!!
先日はホント久しぶりに大雪が降りましたね・・・!!
僕は寒いの苦手なので,あまり建物から出ないようにゆっくりしてました・・・笑
さて,寒い時期のダイビングのお供といえば!?
そう!
ドライスーツ,ですよね!!
体が海水に晒される面積を最小限にし,保温性を高めたありがた~いスーツです♪
しかし,ウェットスーツに比べ機能が多い分,扱いが少し難しいのも事実です・・・
特に,ドライスーツでのダイビングでよく起こる事故として,「急浮上」があります.
急浮上は,減圧症や肺の過膨張障害に繋がる危険性が高くとても危険です!!
急浮上をしないためには,ドライスーツを着たダイビングにおける「浮力調整」についてしっかりと理解をしておかなければなりません!
ということで今回の記事では,ドライスーツでのダイビング時の浮力調整について解説していきたいと思います!!
ドライスーツの扱いが苦手な方,冬のダイビングが初めてで不安な方!
この記事を読んで是非次の機会に役立ててみて下さいね♪
では,参ります.
ドライスーツでのウェイト量について
まず快適なダイビングをするためには,自分の体格や器材に合った適正なウェイト量を把握することが必要となりますよね?
ここらへんは中性浮力についての記事でも詳しく述べてあります!↓↓
ではドライスーツではウェイト量はどうなるかというと・・・.
ウェットスーツに比べ,1.5~2 kgほど重くする必要があります.
というのも,ドライスーツでは体とスーツの間に空気の層ができており,この空気の分ウェットスーツよりも浮力が大きくなるのです!!
さらにスーツの中にインナーを着こめば,空気の層がより厚くなり浮力が大きくなります.
なので,ドライスーツで潜るためにウェイトを用意する際は,ログに記録してあるウェットスーツの時のウェイト量に1.5~2 kgほど追加しましょう!!
水中での浮力調整について
ドライスーツを扱い辛くしている一番の要因って,「吸気バルブ」と「排気バルブ」なんですよね・・・.
あれ,いつ使うねんって..
そんな疑問に,スパッとお答えしましょう!!
まず,水中での浮力調整では,ドライスーツは触らないでください!!
浮力調整をして中性浮力を取るには,BCDの給気・排気のみを用います.
BCDは浮力調節専用の道具なので,難しいことは考えずBCDだけで浮力を調整すればよいのです!!
ただ,ドライスーツ内部に存在する空気の量によってBCDの給排気の感覚が少し違ってくるので,若干注意が必要ですね(^_^;)
ではドライスーツの給気・排気バルブは使わないのかというと,そうではありません!!
ちゃんと使うタイミングがありますよ♪
ドライスーツの給気・排気バルブを使うタイミングとは?
ドライスーツの給気バルブを使うタイミングは,「体が締め付けられて痛くなった時」です!
水中では,水深が深くなるにつれて水圧が高くなります.
それに伴いドライスーツが縮むことで,体が締め付けられていくのです.
この現象を,「スクイズ」といいます.
スクイズの解消方法は簡単!!
給気バルブから,空気を入れてやればいいのです!!
コツは一気に入れるのではなく,様子を見ながら少しずつ小刻みに入れていくこと.
一度に大量に給気してしまうと浮力が付きすぎて急浮上の原因となってしまうので,ゆっくり入れましょう!!
スクイズが解消されれば給気をやめて下さい♪
次に排気バルブですが,こちらは「エントリー時」と「深場から浅場に戻ってきた時」に使います!
エントリー時では,水中に潜っていく際にドライスーツ内に残った空気が潜降の妨げとなることがありますので,スーツ内から余分な空気を抜いてあげる必要があります!!
さらに,深場から浅場に戻る際,スクイズ解消にスーツ内に給気した空気が膨張し,過剰な浮力を発生させて急浮上の原因となってしまいます.
これを防ぐためにも,深場から水深が浅い場所に戻ってきた際は必ず排気バルブを使って排気をするようにしましょう!!
ちなみに,肩の部分に排気バルブがある時の上手な排気方法について.
①進行方向に対し一度反対側を向き,かかとから足を降ろして直立の体勢になる
②排気バルブがついている方の肩を上げ,腕は曲げて肘を高く上げて空気の通り道を作る
③バルブについているボタンを押しながら(オートの場合そのまま),肩をゆすって余分な空気を外へ出す
これが上手なやり方なので,是非覚えるようにしましょう♪
まとめ:浮力調整の正しい方法を学んで,冬のダイビングを120%楽しもう!!
ということでおさらいです!
- ドライスーツのウェイト量は,ウェットスーツ + 1.5~2 kg
- 水中での細やかな浮力調整はBCDだけを使う
- スーツが締め付けて痛い時にはドライスーツの給気バルブを使い,「少しずつ,小刻みに」給気する
- 潜降したい時や浅場から深場に戻ってくる時には排気バルブから空気を排出する
これらの点に気を付けて頂ければ,ドライスーツなんて全く怖くなくなります!!
どうです!?
「ドライスーツってちょっと扱い辛い・・・」
と思ってた方も,ここまで読めばその思い込みが全て無くなっているハズです♪
ドライスーツの正しい使い方を覚えて,透明度高く綺麗な冬の海を思いっきり楽しんじゃいましょう!!
ここまでお読み下さりありがとうございました!!
それでは,また.
Enjoy~♪