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「中性浮力」がうまくとれない・・・そんなあなたに! ダイビングが上手くなるコツ教えます~浮力編~

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 ↑ オオセというサメ(別名カーペットシャーク笑)と管理人.


中性浮力が全然できません!!!

 

はいこんにちは!!最近潜ってる!?

JOJO's Diving Log !! 管理人のJOJOです!

ここ2週間ほど海から離れているので,もうカラッカラに乾いているんですよ.

ほぼミイラ.

来週ようやく海に行けるのですが・・・干物になってるかな.

多分水に入れると元のサイズに戻ります.

 

この記事では,おそらくダイビング経験者ならだれしもぶつかるであろう壁,

「中性浮力」

について,まとめてみようと思います.

正直,中性浮力を完璧にするにはかなり長い時間を要します.

5年以上続けてきた僕でさえ,まだ完璧だとは言い難いです・・・.

それほど難易度が高いもので,事実,中性浮力に焦点を当てた

「PPB (Peak Performance Buoyancy) スペシャリティ講習」というプログラムがPADIでは用意されています.

ちなみにBuoyancyとは"浮力"の意.

ですので,これを読んだらすぐに中性浮力をとれるようになるとは限りませんが,確実にあなたのダイビングスキル上達の一助になります.

それくらいの内容をこの記事に集約しました.

ここに書いてある内容を頭に入れてから実際に水中で色々試行錯誤してみることで,ダイビングは確実に上達します.

中性浮力をマスターしたいあなた,「中性浮力ってなんぞや?」っていうあなたも!!

絶対に最後まで読んでください.

心の準備はよろしいですか??では参ります♪

 

 

「中性浮力」とは何ぞや?

 

そもそもダイビングにおいて,中性浮力って何?という方はあまりいないと思いますが,念のため説明しておきますと,

水中において浮き上がる力(プラス浮力)と沈み込む力(マイナス浮力)が釣り合い,浮力の均衡がとれた状態

これを我々ダイバーは「中性浮力」と呼びます.

ダイビングをより楽しむためには,この中性浮力をとれるようになることが非常に重要となってきます.その理由としては,

  • 水底から離れた場所(中層と言います)を移動することができるようになる
  • 体が地面に対して水平になり,移動が楽になる
  • 壁面に住み着いた生き物をじっくり観察することができるようになる
  • 水中写真を撮影する時の姿勢が安定し,写真がブレなくなる

などが挙げられます.

このように,中性浮力をとれるようになることは,ダイバーとして成長するための必須課題と言えるのです

 

浮力に関係するものはなにか?

 

では中性浮力をマスターするために何が必要かというと,水中で自分の体に働くすべての浮力について把握しておくことです

そこで,浮力に関係するすべての要素について,「水中に入る前に把握しておくべき要素」と「水中で調節可能な要素」に分けて独自にまとめました.

とは言っても全てを完全に把握しておく必要はなくて,事前の要素であればウェイト,調整できる要素ではBCDへの吸気量と肺の中の空気量,この3つについてしっかり理解できていれば良いです.

それ以外のものについてはそんなのもあるんだなぁ~と知識程度で入れておいて頂ければよろしいかと.

では,順番に説明していきます.

 

事前に把握しておくべき浮力の要素

 

ウェイト

 

ダイビングではウェットスーツなどの浮力がかなり大きいため,プラス浮力を打ち消して水中へ潜っていくためにわざと重りをつけます.これをウエイトといいます.

普通ウェイトは1kgの玉,2kgの玉(時々1.5kgも見かけます)が用意されており,玉に空いたすき間にベルトを通し,必要な重さ分を固定して,腰に巻きます.またポケットにウェイト玉を入れるタイプもあります.

実は自分に合ったウェイト量を見つけるのがかなり難しかったりします.詳細は後ほどご説明いたします.

 

体格

 

体を組成する筋肉や脂肪の割合というものは人によって異なります.

脂肪よりも筋肉の方が密度が大きく,同じ質量でも体積は脂肪の方が1.2倍以上大きくなります.

水中では物体が押しのけた水の重さと同じ分だけ上向きの浮力が働く(アルキメデスの原理)ので,筋肉と脂肪では脂肪の方が浮きやすいのです.

つまり,脂肪が多い人ほどプラス浮力が働くので,その分ウェイト量を増やさなければならない,ということです.

重いウェイトつけたくなかったら,脂肪落としましょ♪

 

スーツ・インナー

 

水中ではたらく浮力は,着ているウェットスーツやその中に着込むインナーによっても変化します.

ウェットスーツは,クロロプレンゴムという内部に気泡を含んだゴムの生地で作られており,この気泡が断熱材の役割を果たすために,1時間程度水中にいても寒さに震えることなく快適にダイビングができるわけです.

ですがその反面,内部の気泡によってプラスの浮力が生じるため,それを打ち消すだけのウェイトをつけなければならないのです.

また,ウェットスーツのみでは寒そうだという時に着込むインナー(フードベスト,フードなど)も同様のゴム生地で作られているため,これらを追加で着る時にはウェイトも同時に追加しなければなりません.

さらに冬のダイビングで活躍するドライスーツについても同様の素材で作られているのに加え,同じサイズのウェットスーツよりも大きめに作られている分浮力が増えます.

なのでドライスーツを着る時にはウェットスーツのみの時と比べてだいたい2kgほど余分にウェイトを持つことを推奨します.

 

深度

 

水中では「水圧」というものが存在します.

ダイビングをしたことがない人にとっては初耳だと思いますので一応説明しておくと,海の中に深く潜っていくと自分より高い位置にある水の重さがのしかかってきます.

深く潜るほど体全体が押しつぶされる感覚が強くなります(この時水と触れる部分で一番弱いのが耳の鼓膜で,押しつぶされないように内側から空気を送ります.これが「耳抜き」です).

地上での気圧は1気圧であり,10m潜るごとに1気圧ずつ増えていきます.ですので,AOWダイバーの限界である40mでは,実に地上の5倍もの圧力がかかるということですね!

先程のスーツの話と関連するのですが,深く潜るほどスーツの生地も水圧の影響をうけて,内部の気泡が縮んでいきます.

すると体積が減るためプラスの浮力も減っていくのです!

この水圧はスーツのみに限らず,BCDへ吸気した空気,そして肺の中の空気にも影響を及ぼすので,水深の深い場所で浅い場所と同じ量の浮力を得ようとした場合,より多くの空気が必要となるのです.

また,ボートダイビングのようにエントリーポイントの水深がいきなり10~20mとなるダイビングでは,すぐに水深が深くなるのでウェットスーツ等の浮力がすぐに小さくなります.

なので,ビーチエントリーのように浅場から深場へ行くダイビングと比べて浮力の影響が小さくなるので,ウェイトを1kgほど軽めにしても大丈夫なんです.

このように水深によって浮力が変化するので,浅場ではウェイトがちょっと足りないように感じても,深場に行くと浮力が少なくなって逆にウェイトが重く感じる,ということが起こります.

 

タンク内の空気の残量

 

ダイビングで背負うタンクの中には,空気が圧縮されて入っています.

タンクの容量(中に入れられる液体の量と考えると分かりやすい)には10リットル,12リットルなどのバリエーションがあり,ダイビングセンターによって多少誤差はありますが基本的には200気圧高い圧力で空気が入っています.

仮にあなたが10リットルのタンクを背負い,スタート時の圧力が200気圧だったとします.浅場から深場を回って空気を消費し,また浅場に戻ってきた時にスタート時よりも少し浮力が強くなった気がしました.1本を終えて残圧(タンクに残った空気の圧力)を見ると,50気圧でした.よくある一コマですね.

この時にあなたが消費した空気の量について計算してみると,

スタート時タンクに入っていた空気量:
10(リットル)×200(気圧)=2000(リットル)

エンド時タンクに入っていた空気量:
10(リットル)×50(気圧)=500(リットル)

つまり,1ダイブで消費した空気の量は,その差の1500リットルとなります(地表における体積です)

ここで,空気を酸素と窒素の混合気体であるとした場合,1リットルの重さは約1.3gであると計算できます.(興味のある人は出し方ググってね)

ということは,空気1500リットルの質量は,1.3(g)×1500(リットル)で・・・・約1.95kg となります.

つまり,この仮定において,ダイビングを始めた時と終わった時とでは,タンクの重さが約2kg も変化した,という事なんです!こう聞くとびっくりするでしょ.

帰ってきた時に浅場で浮力が強くなった気がしたのは,単純にタンクが2kg軽くなっていたから,なんです!!

このように,ダイビング1本の間にもタンクの重さが少しずつ軽くなっていくので,それを考慮してウェイトを減らしていくようにして下さい.

 

水中で調節可能な浮力の要素

 

BCDへの吸気量

 

ダイビングでは,かならずBCDジャケットというジャケットを着ます.

このジャケットには背面にタンクを固定するベルトがあり,固定したのちそれを背負うことでタンクと体をがっちり固定する役割があります.

そしてもうひとつ,一番大切な役割が,

水中で浮力を調節するための器材であるということです

BCDは内部が空気袋となっており,タンクとホースを連結することでボタン一つで内部へ空気を送ることができるようになっています.

また,吸気ボタンの近くに内部の空気を排出するボタンも設置されているので,潜っている最中「浮力が足りないな・・・」思ったら吸気ボタンで空気を入れて浮力確保,逆に「浮力が大きくて浮いちゃいそうだな・・・」と思ったら排気ボタンで空気を出して浮力を減らす,というように使います.

そしてこのBCDの浮力調整が,中性浮力の習得において一番難しい部分なんです.

 

ドライスーツへの吸気量(ドライスーツの場合)

 

冬場に活躍するドライスーツですが,これはスーツと素肌との間に空気の層を形成し,これが分厚い断熱材として機能するために,真冬の海でも快適に潜ることができるのです.

ドライスーツの特徴は様々あるので,近日中にドライスーツについての記事もまとめる予定です. 新しく書きました!!↓↓↓

jojosdivinglog.hatenablog.com

 

ここで,ウェットスーツと違い,ドライスーツは内部の密封性を保つため,首元と手首がゴムでシーリングされており,ブーツが一体となっています.

なので,水深の深い場所では水圧でスーツが締め付けられ,特に足やプラスチックの部品が押し付けられて痛くなる時があります(これをスクイズといいます).

そこで,ドライスーツには内部に空気を入れるためのボタンが用意されており,空気を送り込むことでスーツの押し付けを解消できるのです.

ですが,過度に空気を入れ過ぎてしまうとスーツ内部の体積が増えてプラスの浮力が大きくなり,最悪「急浮上」という事故に繋がります!!

なので,ドライスーツ内部に空気を送り込むときは一気にするのではなく,小刻みに様子を見ながら痛みが解消するところまで入れましょうね(-_-;)

 

肺の中の空気量

 

実は,BCDやドライスーツ内部とは別に,あなたはもう一つ空気袋を持っています.
それは,「肺」です.

ダイビング中にはいままで意識していなかったかもしれませんが,実は空気を沢山吸うとその分プラスの浮力が大きくなり,息を吐くとマイナスの浮力が大きくなります.吸うと浮き,吐くと沈むのです.

この空気袋はBCDやドライスーツのように,内部の容積を長い時間一定に保つことができません.浮力が常に変動しています.

なので,中性浮力をマスターするためには,息を吸った・吐いたタイミングでの浮力の違いをしっかり実感できるようになる必要があるのです.この違い,意識してみると意外と分かるもんですよ!!

 

ここまでダイビングで浮力に関連する要素についてまとめてきました.

次ではいよいよ,中性浮力をとれるようになるための前段階,

「適正ウェイトの見つけ方」についてまとめます♪

 

ウェイトを制する者が浮力を制す!適正ウェイトの見つけ方

 

中性浮力をとれるようになるためには,まず自分に合ったウェイト量を見つけることが重要です.

最初,ダイビングを始めて間もない時はウェイトに関する知識がゼロであるため,インストラクターや先輩の助言に従ってウェイト量を決めていたと思います.僕もそうでした.

実はこの時,ほぼ100%の確率で「オーバーウェイト」気味に持たせています.

というのも,ダイビングで何が一番怖いかというと,浮力が付きすぎたことによる”急浮上”です.それは深場でBCDに空気を入れ過ぎてしまったり,浅場に戻ってくる途中でBCDからの排気を忘れてしまったりと,BCDの操作ミスで起こることがほとんどです.

急浮上をしてしまうと,圧縮空気から体内の血液に溶け込んだ窒素が気泡となって現れる「減圧症」や,息を止めたまま浮上することで肺の中の空気が膨らんだ結果肺を破ってしまう「過膨張障害」など,最悪生命を脅かすほどの事故へと繋がってしまうのです.

そこで,初心者の方を事故から守るためにも,ショップや先輩はウェイト量を重めに持ったせるで,たとえ少し空気を入れすぎたとしてもプラスの浮力が過剰に大きくなることを防ぎ,急浮上の危険からあなたを守っているのです.

この,あなたに合ったウェイト量よりも重めに持っている状態を「オーバーウェイト」というのです.

ですが,これではあなたとしては面白くありません.オーバーウェイトだと体が重くて水中でうまく動けないし,いくらBCDに空気を入れても体が浮かないので水底を這って進んでいくような移動の仕方になります.

これはダイビングじゃなーーい!海底散歩や!!

ということで,普通のダイバーは慣れていくに従って最初持っていたウェイト量から少しずつ減らしていきます.そして,

水中で動きやすく,かつ浮力が大きすぎると感じることのないウェイト量

まで減らしていくのです.この時の自分に合ったウェイト量を「適正ウェイト」と言います.

この「水中で動きやすくて浮力が大きすぎないウェイト量」という感覚を掴むことが重要で,何本も潜らないと身につかない感覚でもあります.

では具体的に適正ウェイトを知る方法ですが,実は非常に簡単です.

  • 海にエントリーした後,水面でBCDに空気を入れずに静止すると,目線の高さまで水面が上がっている.

この状態が適正ウェイトです.講習のテキストにも書いてあります.

ですが,それを鵜呑みにするだけでは「へぇ~そうなんだ~」だけで成長がみられないので・・・

一度水面で今が適正ウェイトの状態なのかゆっくり時間をかけて確認してみて下さい.

適正よりちょっと軽め?といかちょい重め?とか確認できたら,その状態で一度お潜ってみることをおすすめします.

すると,頭の片隅に「今適正ウェイトよりちょっと軽い状態だな(もしくは重いな)・・・」と置いてある分,ダイビング中の浮力に対する意識が高まります.

  • 適正ウェイトよりちょっと軽いと,泳ぐときにふわふわするな~.
  • 適正よりちょっと重いと,深場に行ったときに動きがもったりするな・・・.(^_^;)

など,今のウェイトの状態とその時のダイビングを関連付けて記憶しておくとよいです.

ちなみに,僕の感覚だと,

  • 適正ウェイトより少し軽め:深場での動きがとても軽くなるが,浅場に帰ってきた時浮力が強くなるので写真撮影がやり辛くなる
  • 適正ウェイト:浅場と深場でそこまで体感は変化なし.帰りの浅場はまぁまぁ楽しめる
  • 適正ウェイトより少し重め:スタート時は若干動き辛く,深場での移動がもたつく.その分浅場での安定感が増し,撮影に集中できる

というように覚えています.改めて言葉にすると,こう思ってたんですね(笑)

僕は水中写真も撮るので,いつも適正より若干重めにつけてます.

またそれだけでなく,その日つけている器材,着ているウェットスーツも記録しておくと,のちのち非常に役立ちます.

例えば前回のダイビングよりも水温が下がって,ウェットスーツだけでは寒そうなのでフードベストを着こんだ場合には,前回調整したウェイト量より0.5~1kg 重めに持てばいいかな,など適正ウェイトの目安がつき易くなります.

ですから,ログは毎回ちゃんと書きましょうね!!

面倒だからってサボったらだめですよ!!<(`^´)>

このように,自分の適正ウェイトを見つけることで,水中の移動がとても楽になります.

ストレスが軽減する分,自分のスキルと向き合う余裕ができるため,次から説明する「中性浮力」のとり方をマスターすることにもつながるのです!!

ようやく本題に入れます(笑) ちょっと休憩 ( ^^) _旦~~

 

中性浮力をとるための「コツ」

 

では,ここまで読んできたあなたは浮力に関する知識をバッチリと習得し,適正ウェイトを見つける方法も理解したことでしょう.中性浮力をマスターするまであと少しです!!

ここでは,水中で中性浮力をとるための方法として,4つのアドバイスをします.

これらに気をつけると,水中で浮きも沈みもしない状態,まさに「中性浮力をとった状態」を維持することができます.中層で座禅だって組めますよ(笑)

では,浮力の知識・適正ウェイトの見つけ方が分かった人は,以下へお進みください.

 

ゆっくり落ち着いて「浮き沈み」を感じる

 

水中では,BCDに空気を入れたからといって急に浮力が大きくなるわけではありません.

吸気して3,4秒ほど時間をおいてから浮力が大きくなるのを体感として感じられるようになります.

これはBCDから空気を抜くときも同様で,排気してから数秒後に浮力が小さくなるのを感じることができるようになります.

つまり,吸気・排気と浮力変化には若干のタイムラグがあるのです.

これを頭にいれておかないと,「少し浮力が足りない!」と思って吸気をするもすぐには浮かないので,「まだ足りないの?」と吸気し続けていると遅れて浮力がどんどん大きくなっていき,気付いた時には浮力過多,数秒後には水面へ空の彼方へバイバ~イwwwとなってしまいます.

浮力は遅れてやってくるということを頭に入れて,吸気や排気をした時には数秒おいて,今自分が中性浮力をとれているのかをゆっくり落ち着いて確認しましょう!

 

BCDの吸気は「小刻み」に

 

上記の話と関連しますが,BCDの吸気を一気に「シュウウウゥゥゥ!!!」と入れまくる人がいます.

そうすると大抵入れすぎてしまうので,一気に「ボフゥッッ!!」と排気したら,今度は浮力が足りず,また「シュウウウゥゥゥゥ!!」・・・.

学びなさい,と(笑)

浮力が足りないと思ったらまずは小刻みに吸気ボタンを押し,少しずつ空気を入れていきましょう.

浮力は遅れて感じられるものですので,ちょっと足りないかなと思っても数秒後にはちゃんと中性浮力がとれていることが多いです

浮力調整は,「小刻み」に行ってみてくださいね♪

 

息を「こらえる」

 

ダイビングで一番やってはいけないことは「息を止めること」です.それは先ほど急浮上について説明したように,息を止めたまま急浮上することで肺の中の空気が膨張し,結果として肺が破裂するなど重度の損傷につながるためです.

ですので,これは初心者の方にはおすすめしないのですが,中性浮力をとるために,息をこらえます.止めるのではないです(^_^;)

というのも,肺の中の空気量が浮力に影響することは前述しましたね.

つまり,水中で息を吸ったり吐いたりするだけでもかかる浮力が変化するのです.しかし,だからと言ってずっと息を吸わないなんてことは無理なわけで.

そこで,中性浮力をとろうとするタイミングだけ,肺の80%ほど息を吸ったまま,吐くのを「こらえて」,浮力の変化をなくします.

そうすると,今本当に必要な浮力が分かるので,浮力調節がしやすくなります!

その延長線上で,水中では「ゆっくりと,深く」呼吸してください

その方が肺の空気による浮力変化はゆっくりですし,また脳に酸素が行き渡りやすくなるので酸欠などの症状が改善します.また,空気の消費も抑えられますので,一石三鳥ですよ!!

ちなみに僕は,ゆっくりと,浅く,呼吸をします.呼吸による浮力変化を最小限に抑えられると共に,空気の消費量が最小限まで抑えられ,他の人に与えられるだけの量を残しておけるからです.呼吸に自信がある方は是非試してください.

頭痛くなりますよ(笑)

 

呼吸とフィンキックの「タイミング」を考える

 

息をこらえて中性浮力がつくれたとしても,結局呼吸はしなければならないので,息を吸ったときは体が浮き,息を吐いた時には体が沈みます.

そこで試してほしいのが,

息を吐いた瞬間に,フィンで水を蹴るタイミングを合わせるのです.

息を吐いて浮力が少なくなった瞬間にフィンで水を蹴れば,体が少し浮き上がります.

そして息を吸って浮力が付いた時にはフィンをあまり動かさず体を任せる.

息を吐き出す前に少しこらえることで,フィンキックした時の慣性によって体が進んでいきます.

そして息を吐き出す瞬間に,また水を蹴る.

このようにして自分の中で呼吸とフィンキックの「タイミング」を掴むことができれば,もう中性浮力がマスターできたも同然です!!

ここまで考えられるようになるには相当の努力が必要かとは思いますが,試してみる価値はあると思います.

 

まとめ:経験を積むことでうまくなる!!

 

以上,「中性浮力」について,今の自分が持ちうる全ての知識と経験を書きました.中性浮力はダイバーにとって永遠の課題とも言えますが,この記事に書いてあることを少しでも実践することで,必ずあなたのダイビングスキルは向上するはずです!!

ただ読んで終わりではなく,水中でしっかりと「実践」して下さいね!習うより慣れろ,どうせなら習ってから慣れろ!で相乗効果です

難しいことではありますが,きっとマスターすることができますよ!!頑張ってくださいね!!

ダイビングが上手になりたいあなたにはこちらの記事もおすすめです♪↓↓↓

jojosdivinglog.hatenablog.com

 

ここまで読んで下さり,ありがとうございました.お疲れ様でした!

では,また.

Enjoy~♪