レベルアップしたいあなたへ!「初めてのAOW講習」2日間の流れを解説!
AOW講習って何するの・・・!?
こんにちは!!JOJO's Diving Log !! 管理人のJOJOです!!
海,潜ってるか~~~!!?
\オオォ~~~~!!/
ということでテンション高く始めさせて頂きました(笑)
今回の記事では,晴れてOW(オープンウォーター)ダイバーとして無事に海デビューをしたあなたのために,次に受けるべき講習として
「AOW(アドバンスド・オープン・ウォーター)講習」
についてまとめてみました!!
「AOW講習って何するの?」という方や,「そもそもAOW講習って何さ!?」という方も,是非一度目を通してみてください♪
ちなみに,この記事はダイビング団体PADIで行われている内容をもとに作成されていますが,ほかの団体の方にとっても為になる情報を多く入れましたので是非読んで下さいね!(^o^)
それでは,参ります.
- 「AOW講習」とは
- AOW講習の概要
- 水中ナビゲーション
- ディープ
- 水中ナチュラリスト
- ボート
- ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
- ナイト
- AOW講習の日程
- まとめ:ダイバーとして成長したいなら絶対AOW講習を受けよう!!
「AOW講習」とは
「AOW講習」とは,正確には「アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース」という名前のプログラムです.
OWダイバーになりたての初心者のダイバーが,水中写真を撮りたい・魚をもっと観察したいなど,アドベンチャー・ダイブに興味を持った際にすぐ試してみることができるよう,設定されたダイビングプログラムだそうです.
このアドベンチャー・ダイブとは,PADIによって区分けされているダイビングプログラムのことで,2017年現在,24種類のアドベンチャーダイブからなっています.
(下にアドベンチャーダイブについてまとめた記事を後日載せておきます)
このアドベンチャー・ダイブの中から5種類を選んで過程を修了することで,アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバーに認定されます.(ちなみに3種類のみ修了するとアドベンチャー・ダイバーに認定されます)
この講習を二日間にわたって行うのが,「AOW講習」なのです.
また,AOW講習では必須科目のアドベンチャー・ダイブがあり,それは「水中ナビゲーション」と「ディープ」です.
それ以外に他のダイブから3種類選んで修了する必要があります.
この講習を受けるメリットとして,まずOWダイバーよりも多くの経験を積んだという実績がつくため,ダイビングの幅が格段に広がります!!
たとえば必修であるディープを修了することで,OW講習では行けなかった「18mよりも深い世界」に行くことが出来ます!
また,ショップ側にしてみれば,ゲストがOWダイバーであるよりAOWダイバーである方が経験豊富であると考えられるため,ゲストに対しより信頼を持つことができます!!
このように,ダイバーとしてスキルを磨くなら,OW講習の次に受けるべきなのは「AOW講習」なのです♪
AOW講習の概要
まず,AOW講習は2日間に分けて行われます.この2日間のうちで,必修科目である「水中ナビゲーション」・「ディープ」以外に3つのアドベンチャー・ダイブを含めた計5種類のプログラムをこなします.
各プログラムについて1ダイブを費やすという計算になるので,AOW講習では二日間で5本を潜ることになります.
僕がいつもお世話になっているダイビングショップで講習をする際によく選択されている組み合わせとしては,以下のようになっています.
「水中ナビゲーション」「ディープ」+「水中ナチュラリスト」「ボート」「ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)」
または
「水中ナビゲーション」「ディープ」+「水中ナチュラリスト」「ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)」「ナイト」
では,それぞれの項目について具体的にどんなことをやっていくのか解説していきます!
水中ナビゲーション
水中ナビゲーションでは,主に2つのスキルを習得します.それは,「キック・サイクル」と「コンパス・ナビゲーション」です.
キック・サイクルとは,水中で正確な距離を測定するための方法です.
たとえば,水中にメジャーを持っていき,10mを測定します.
そしてその距離を行って戻ってくるまでの時間とキックの回数(片足を蹴って元に戻るまでが1キックです)を,行きと帰りでそれぞれ計測します.
そして行きと帰りの平均の値を出せば,10mを移動するのに必要なキック数と時間が分かる,というわけです.
2017/11/14 追記
AOWでは測定する距離が決まっており,「30m」を何回のキック・サイクル(フィンキックをして片足が元の位置に戻るまでが1キック)で進めるかカウントするそうです.
海の透明度が悪い時には半分の15mで折り返して測定することもあるそう.
かかったキック数で距離を割れば,1キックで進める距離が分かります!!
(追記ここまで)
これにより,泳ぎだしからのキック数を数えることで,おおよその移動距離が分かるようになります.
(僕の過去のデータを引っ張りだしたところ,30mで31キックでした.覚えとこ)
次にコンパス・ナビゲーションでは,水中コンパスを使って四角形を描きながら移動します.
まず北に10回キックして移動し,次に東に10回キック,そして南に10回キックで移動.
最後に南に10回キックすれば,理論上は元の位置に戻ってくることができます.
このように,水中ナビゲーションでは「移動距離」と「方角」についてのスキルを習得していきます!
ディープ
ディープ・ダイビングでは,OWダイバーにとっての限界である18mよりも深い深度へと潜っていきます.
ディープ・ダイビングと言われる潜水深度は18mから40m以内と定められています.
この深度へ出かけるためには,OW講習では習わなかった更なる知識が必要です.
第一に,ディープではエアの消費が早くなります.
これは浅場に比べて水圧が大きくなるため,肺の容量が同じでもより多くの空気が必要となるためです.
第二に,深場では色の見え方が異なってきます.
光は波長の長さによって色が変化しますが,波長の長い色から順に水に吸収されて見えなくなってしまいます.
具体的には,赤色が真っ先に見えなくなり,次にオレンジ・黄色・緑,そして青と色が失われていきます.
深い場所では全て青色にしか見えなくなるのです.
第三に,ディープでは減圧症にかかるリスクが大きくなります.
なので,ディープダイビングの後では体から窒素を抜くことが必要となります.
そこで,ダイビングを終える直前に水深5mで三分ほど深度を保つ「安全停止」と呼ばれる手順を追加するのです.
このように,ディープ・ダイビングでは深い場所へ潜るための知識とスキルを学んでいきます♪
水中ナチュラリスト
水中ナチュラリストでは,海に生息する生物の生態について学んでいきます.
たとえば水中では水の浮力によって重力の影響が少なくなる,呼吸の仕方が異なるといった環境的な面から,生物を観察する際にはわざと驚かさない・不用意に触ったりしないといったマナー的な面など,ダイバーとして知っておくべき事柄を学びます.
このプログラムで具体的に行うことは,水中で生き物を観察し,ダイビングを終えてから見た生き物の絵を書きます.(脊椎動物5種,無脊椎動物4種,植物2種だったはずです)
なのでスキルというよりは自然に対する心構えを学ぶような感じですね♪
ボート
ボート・ダイビングでは,ボートでダイビングポイントに行き,ダイビングをします.
歩いて移動することができない離れたポイントで潜れるというメリットがありますが,ビーチからエントリーするダイビングとはエントリー・エキジットの方法が大きく異なってきます.
背中から海に落ちる「バックロール・エントリー」,足を大きく広げて海に踏み出す「ジャイアント・ストライド・エントリー」などのエントリー方法について学ぶほか,船の用語や船酔いの対処についても少しだけ学びます.
ボート・ダイビングができるようになるとダイビングポイントの選択肢が一気に広がりますので,絶対に修了しておくべき項目です!!
ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
この項目では,水中での中性浮力の作り方について学んでいきます.
具体的には,水中で浮力がプラスにもマイナスにも働かない,完全に釣り合っている状態を作り出し,体を動かさなくても水中に浮いていられる状態にできるよう,BCDの浮力を調節していきます.
また,ウェイトの調節の方法や,呼吸のコントロール,水中での姿勢についても学んでいきます.
水中で中性浮力が作れるようになれば,移動が楽になる・写真撮影がしやすくなる・エアが節約できるようになります.
ダイバーとして成長したいのであれば,こちらも必ず修了すべき項目です!
中性浮力について興味がある方は,こちらの記事もどうぞ!↓↓↓
ナイト
ナイト・ダイビングでは,日が沈んで暗くなった海でダイビングをします.
日中と違って水中が暗いため,特別な知識とスキルの習得が必要です.
水中でのライトの使い方やハンド・シグナルの出し方を覚えることが必要ですし,特に暗いことにより視界が狭くなるので,事前に地形をある程度頭に入れておくことも重要です.
ですが,ナイト・ダイビングでは魚たちの日中とは違った姿を観察することができ,とても面白いです!
必要な器材の使い方やスキルを頭に入れておけば,ナイトの新たな面白さに気づくはずです♪
講習では,ナイト・ダイビングを楽しむための最低限必要な技術・知識を習得します.
AOW講習の日程
最後に,僕が今までアシスタントとして参加してきた経験から,AOW講習がどんな日程で進められていくのか,そのモデルを二つほど示しておきます.
こんな感じで進めていくんだと,ある程度の指針になれば幸いです!(^.^)/~~~
モデルその①
1日目,ビーチエントリーのポイント
- 1本目:PPB
- 2本目:水中ナビゲーション
- 3本目:水中ナチュラリスト
2日目,ボートダイビングのポイント
- 1本目:ボート
- 2本目:ディープ → 認定
こちらのモデルは,僕が実際に認定してもらった時の内容だったりします.
1日目はビーチエントリーのポイントで潜り,中性浮力の練習・ナビゲーションのスキルを終えて,水中の魚を観察します.
ダイビングを終えてからショップに戻り,生き物の絵をかいてナチュラリストの認定とします.
2日目はボートダイビングのポイントで潜り,1本目をボート・ダイビングの練習とし,2本目にディープでスキルを学びます.
これで全ての講習が終わり,認定,となります.
モデルその②
1日目,ビーチエントリーのポイント(この日ナイト・ダイビングが開催)
- 1本目:PPB
- 2本目:水中ナチュラリスト
- 3本目:ナイト・ダイビング
2日目,ビーチエントリーのポイント
- 1本目:水中ナビゲーション
- 2本目:ディープ → 認定
こちらは結構珍しいパターンです.
ポイントによっては年に数回ナイトダイビングが開催されることがあるのですが,たまたま講習の日にナイトが開催される時に,潜らせてもらえるという場合です.
1日目はナイトが開催されるポイントで,日中に下見も兼ねて数本もぐり,その中で何個か講習を行います.
そして潜る合間にレクチャーを行い,夜にナイト・ダイビングをします.
二日目に残った講習を行い,認定を受ける,というスケジュールです.
なんとなくイメージはつかめたでしょうか!?
まとめ:ダイバーとして成長したいなら絶対AOW講習を受けよう!!
いかがだったでしょうか!?これがAOW講習の全貌です♪
OW講習よりもさらにテクニカルなダイビングが増えてきて,海がどんどん面白くなってきますよ!!
OWダイバーとAOWダイバーとでは,周りからの見る目が明らかに違ってきます!
それに,海の楽しみ方が一気に広がるので,せっかくダイバーになったのなら絶対にAOW講習を受けるべきです!!(^o^)
ということで,この記事が少しでもあなたのお役に立てることを祈っております♪
ここまでお読みくださり,ありがとうございました!!
では,また.
Enjoy~♪